シニアソムリエの家飲みワイン&つまみブログ

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【連載】シニアソムリエのワイン産地訪問記#3-①イタリア・ヴェネト/ソアヴェ編

前回のフィレンツェから特急列車に乗り、イタリア北部『ヴェネト州』へ移動🚆

 

イタリアの代表的な白ワインのひとつ『ソアヴェ』の産地、ソアヴェ地区までやって来ました♪

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訪れたのは『ソアヴェ・クラシコ地区』。街中には10世紀に建てられた『ソアヴェ城』が一際目立ちます。

 

モンテフォルテ・ダルポーネという地域にある生産者『プラ(PRA)』があります。(^^)

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プラは家族経営の生産者で、畑には化学薬品は一切使用しない『オーガニック』でサスティナブルな農法を行っています。ワイナリーを案内してくれたのは息子さんのディエゴ氏。

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プラは元々ブドウをワイナリーに卸す『栽培農家』でしたが、1983年より自社のブドウでソアヴェの醸造を始めました。当主はディエゴ氏のお父さん『ヴットリア・グラツィアーノ氏』。

グラツィアーノ氏は持ち前の個性と妥協を許さないワイン造りで、このソアヴェ地区のワインを革新させたひとりです。

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いよいよ見学に!6月の青空のもと、若々しく実り始めたブドウ畑が目を引くワイナリーです。

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標高約150〜250mのところに畑は位置していて、土壌はスレート(礫)混じりの火山性土壌です。

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ソアヴェは『ガルガネーガ』というブドウ品種から造られる辛口の白ワインです。

 

一般的にヨーロッパのブドウ畑では『垣根仕立て』という、日本でいうと『お茶畑』のような低い垣根ですが、ソアヴェ地区では『ペルゴラ・ヴェロネーゼ』という『棚仕立て』でブドウを栽培するのも特徴です。

※一部、大量生産型のワイナリーでは行っていない生産者もいます。

 

日本のブドウ畑と同様に、湿度の多い地面の湿気からブドウ果実を守るために高く仕立てられています。

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また、葉に覆われているため、強い日差しも避けられます。まるでブドウが日陰で涼んでいるように見えます(^^)

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ブドウ樹の樹齢は比較的古く、最大で60年以上のものからもワインが造られています。

 

プラでは白ワインのソアヴェの他に、ヴェネト州の代表的な赤ワイン『ヴァルポリチェッラ』も生産しています。

 

ブドウ畑はソアヴェより少し離れた、ヴァルポリチェッラ地区の海抜500mの高台にあります。

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敷地内には古くからある塔が遺されています。

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ここではヴァルポリチェッラを造るために、コルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラ、オセレタというブドウ品種が栽培されています。

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収穫されたブドウは専用の建物で一時的に保管されます。ここではブドウをラックに並べて乾燥させ、凝縮感を出します。

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余談・・・

ヴァルポリチェッラというワインは特徴として4つのスタイルに分かれます。

①一般的な『ヴァルポリチェッラ』

収穫後、割と早めに造られるため軽めのタイプが大半です。

②乾燥(陰干し)してブドウから造る『アマローネ』

収穫後、陰干し(アパッシメント)という乾燥作業をすることで、余分な水分が蒸発して『干しブドウ』のような状態でワインを造ります。

 

ちなみにアマローネとはイタリア語の『アマーロ(amaro)=苦い、辛い』に由来します。なんか『甘そうね』みたいだけど、甘くありません!『甘くないのに、アマローネ!』と覚えましょう(^^)

 

③リパッソ

②のアマローネに使用したブドウの搾りかすを①の一般的なヴァルポリチェッラを造る際に加えて再発酵させる製法です。少しコクのあるヴァルポリチェッラ!という感じ(^^)

 

④レチョート

約100日ほど陰干しをし、糖度を30度以上に高めた甘口ワインです。

 

高級ワインとして広く知られているのはアマローネで、数万円するものもあります。

 

本題に戻りまして、プラのワイナリーの話し(^^)

 

畑からワイナリーへ戻り、醸造所を見学♪

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ソアヴェ地区とヴァルポリチェッラ地区で収穫されたブドウを選果用の機械で選別したら、ステンレスタンクにて発酵させていきます。

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発酵後、上級クラスのソアヴェとヴァルポリチェッラは樽熟成を行います。

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瓶詰めが終わり、世界各国に出荷されていました(^^)

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見学後はプラのワイナリー内のテラスで、軽くブランチ🍽

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プラのスタッフ方達が作ってくれた家庭料理とソアヴェ、ヴァルポリチェッラをテイスティング🍷

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前菜にガスパチョ的な野菜のスープ仕立て😋粗めに刻まれたパプリカなど、色々な野菜が入った食べるスープといった感じ(^^)

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自家製のローストビーフと野菜のマリネもサッパリとしていて、夏らしいブランチでした♪

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ソアヴェは上級クラスのサンタントニオとスタフォルテ、ヴァルポリチェッラはモランディーナのスタンダード、リパッソ、アマローネを息子さんのディエゴ氏がチョイスしてくれました(^^)

かつて日本ではソアヴェは軽い白ワイン!と思われがちでしたが、近年は素晴らしい生産者の技術革新により、ブルゴーニュなど世界の銘醸地となんら変わらない、ハイクオリティなソアヴェばかりです^_^

 

また、プラのヴァルポリチェッラもオーガニック栽培ならではのナチュラルな果実味が味わえます。アマローネも重過ぎず、スッと染み入るような口当たりです♪

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日本ではスタンダードなソアヴェ『オットー(otto)』で小売価格2500円です。

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ちなみにオットーとは、プラのワイナリーの愛犬の名前です🐶凄く賢いボーダーコリーです(^^)

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ワイナリー見学が終わり、ディエゴ氏がヴェローナの街を案内してくれる事に^_^

 

続きは次回『ヴェローナの街並み』でご紹介します(^^)

 

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